連載 訪問看護 時事刻々
今月の話題 支給限度額の一本化
石田 昌宏
1
1日本看護協会政策企画室
pp.935
発行日 2000年11月15日
Published Date 2000/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688902098
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訪問通所サービスと短期入所サービスの支給限度額を一本化する話が着々と進んでいる.7月24日の厚生省医療保険福祉審議会で考え方が出され,7月30日には全国介護保険担当課長会議で周知された.8月にまとめられた平成13年度国家予算の概算要求では,一本化に必要な,市町村および国民健康保険団体連合会のシステム整備のための予算45.8億円を計上した.まだ決定はしていないがこれで一本化は既成事実化したといえよう.
訪問通所サービスの支給限度額は1か月ごとに,短期入所サービスの支給限度日数は6か月ごとに決められている.例えば,要介護5の人では,前者は1か月35,830単位,後者は6か月42日である.同じ月に1人の要介護者が訪問通所サービスと短期入所サービスの両方を利用した場合は,支給限度額は訪問通所サービスの単位数をあてる.たとえば要介護5の人がある月に併設型短期入所生活介護を1週間分利用した場合,7,840単位になるが,この場合,訪問通所サービスに当てることができる単位数は,35,830-7,840=27,990単位である.
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