特集 訪問看護師の住環境整備支援
これから住宅改修に取り組もうとする訪問看護師・ケアマネジャーへ
坂井 容子
1
1手すりの会
pp.556-558
発行日 2002年7月15日
Published Date 2002/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901520
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住宅改修をとりまく現状
介護保険を契機に住宅改修が急速に広まりつつある。介護保険以前は,施工事業者を探すこと自体に苦慮していた。例えば手すり取り付け等の軽微な施工をどこに頼めばよいのか,頼んだとしても果たして受けてもらえるのかなど,建築分野と在宅ケアの間に接点がない故に生じる難しさがあった。
介護保険の導入以降,住宅改修に関する施工事業者の関心が高まっており積極的に関与する事業者もみられてきた。しかし,一般の住宅建築と違い,介護の状況やADLの評価なしに改修が進められてしまうと問題解決に繋がらないだけでなく,工務店と利用者との間にトラブルを招く恐れもある。介護保険の時代に入って利用者と施工事業者,保健福祉職の間を調整するケアマネジャーの役割が一層期待されることとなった。
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