特集 訪問看護・居宅介護支援事業の採算を問う
介護報酬額の妥当性
清崎 由美子
1
1医療法人石心会在宅サービス部門
pp.790-795
発行日 2002年10月15日
Published Date 2002/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901396
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はじめに
2000年4月に介護保険制度がスタートして2年半になる。もうそんなに時が過ぎたのだ……というのが実感である。そして現在,3年目の見直しとして,介護報酬改定のための骨格案が提示され,2003年1月か2月にやっと新報酬額が決まるのだという。予想通り,居宅介護支援事業者は大赤字,そして,訪問介護事業も赤字の事業者が多かったという実績をもとに,この2事業については報酬額が上がるだろうという見通しである。
現在私は,医療法人立の在宅サービス部門7事業所を管理している。訪問看護ステーション3か所,ヘルパーステーション1か所,居宅介護支援事業所2か所,そして在宅介護支援センター1か所である。ヘルパーステーションと居宅介護支援事業所は介護保険開始と同時にオープンしたが,訪問看護ステーションは1993年から,在宅介護支援センターは1998年から運営している。
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