連載 在宅ケア もっとやさしく、もっと自由に!・164
ケアの場が移行する時代に
秋山 正子
1,2,3
1株式会社ケアーズ 白十字訪問看護ステーション・白十字ヘルパーステーション
2暮らしの保健室
3マギーズ東京
pp.390-391
発行日 2024年9月15日
Published Date 2024/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688202145
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外来通院中からの関わりが足りない
がん療養中の方々への日常生活のことも含めた相談やセルフケアの指導、家族が気をつけることややっておくとよいことのアドバイスなど、外来通院中の方々に対して看護がもっと機能を発揮してもよいのではないかと以前から発信してきました。
「再発転移を告げられ、いずれ悪くなると分かった段階だが、今は身体が動いて元気に働ける。でも、症状が急に出てきたときに治療で通う病院に電話をかけるのは、とても勇気がいる。この不安を相談できるところはないのだろうか」。一人暮らしで自立して頑張ってきた60代の女性がそう話してくれたことがあります。もちろん、外来看護やがん拠点病院での相談などは、10年前と比べたら充実してきていると感じます。しかし、患者一人一人に十分な支援がなかなか届いていない現状があります。
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