連載 “日常使い”の在宅の医学・第2回
体内デバイス—トラブル・事故予防のために見ておきたいこと
安池 純士
1
,
佐々木 淳
2
1医療法人社団悠翔会ケアタウン小平クリニック
2医療法人社団悠翔会
pp.520-523
発行日 2023年11月15日
Published Date 2023/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688202053
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在宅療養でもさまざまな「デバイス」を用いることが多くなっています。ここで言うデバイスは、身体に管(カテーテル)を入れ、生命の維持に必要なものの出入りを助けるしくみを指します。主なものに、尿道カテーテル、胃瘻・経鼻胃管、在宅酸素、中心静脈ポートなどがあります。これらは、身体管理が社会生活を妨げることを減らし、在宅での療養を支えてくれているものです。
ただし前回、「体内デバイス使用時は発熱のリスクが高まる」とお伝えしました。発熱以外にも、体内デバイス使用時にはさまざまなトラブルが起き得ます。そこで今回は、「中心静脈ポート」と「胃瘻・経鼻胃管」について、日常的な観察のポイントと緊急度に応じた対応法を解説します。
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