特集 忘れられない、特別な「あの人」—在宅看取りの実践集
—【私の「あの人」❸】—「特別」をし、「特別」にしない
大橋 奈美
1
1医療法人ハートフリーやすらぎ
pp.364-367
発行日 2022年9月15日
Published Date 2022/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201892
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「あのインターホンの写真を撮っておけばよかったな」と、今も時折思います。私にとって思い出深い70代男性の療養者Oさんの話です。
Oさんは糖尿病の方でした。その入院治療後の退院時から、病院付属の訪問看護ステーションによる訪問看護が週1回入ることになりました。内容は、インスリン注射、内服のサポートと食事指導です。また、ヘルパーステーションも週2回、家事援助を目的に入ることに。こちらは、トマト4分の1カット、山芋3分の1スライス、玉ねぎ薄切りスライスを3日分作ってタッパに詰め、冷蔵庫と冷凍庫に入れておくという内容です。
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