書評
『看護・介護現場のための高齢者の飲んでいる薬がわかる本』|「この薬、このまま飲ませていいのかな?」から一歩踏み出す力をくれる一冊
樋口 秋緒
1
1医療法人北晨会恵み野訪問看護ステーション「はあと」
pp.285
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201164
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この本は、看護師が「これだけは知っておきたい知識」をまとめた本です。しかも、「高齢者の薬」の知識だけではありません。看護師がちょっと苦手だったかもしれない薬の効果や副作用とともに、高齢者に処方されやすい薬を切り口に、生活の視点から高齢者の全身状態をアセスメントするために必要な知識がまとめられています。
本書の目次には薬剤名はありません。なので、薬効について特化して学びたい看護師には不向きかもしれません。でも、日々の看護のなかで処方に疑問をもったとき、利用者さんに寄り添うように、処方した医師の気持ちにも寄り添いながら、薬剤師の思いまで伝わる構成になっており、処方適正化について円滑な提案をしていきたいという看護師に、ぜひこれだけは知っておいてほしいエッセンスが凝縮されています。
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