特集 プライマリ・ケア医のための消化器症候学
便通異常
便秘—「薬を飲んでも出ません」
水上 健
1
1久里浜医療センター内視鏡健診センター
pp.906-910
発行日 2017年5月10日
Published Date 2017/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224935
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Point
◎大腸や周囲臓器の器質的疾患を完全に除外せよ.
◎内分泌・代謝・神経疾患からの症候性便秘を見逃すな.
◎併存疾患がある場合は,内服薬の把握と薬剤性便秘を検討せよ.
◎上記3つが否定されたら食事・生活習慣の改善を指導し,浸透圧性下剤で便性状をコントロールして,朝食後の排便習慣で自己排便を目指す.
◎刺激性下剤や浣腸は,腹部膨満や腹部違和感を目安に適宜使用する.長期連用は「弛緩性便秘」の主因である.
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