特別記事
市民による意思決定支援—米国アラバマ大学「レイ・ナビゲーター」の取り組み
横山 太郎
1,2
1Co-Minkan普及実行委員会
2医療法人社団晃徳会横山医院
pp.590-594
発行日 2018年8月15日
Published Date 2018/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200980
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早期からの緩和ケアの課題
2010年、「早期からの緩和ケア」という取り組みがアメリカで発表されました*1。これは、遠隔転移のある肺がん患者さんに対して、症状緩和の専門家である緩和ケアチームが終末期からでなく診断早期から介入するという取り組みです。
結果、早期から緩和ケアチームが介入した群は、生活の質が改善し、病状の理解が進み、効果が乏しいとされている終末期の抗がん剤治療が減りました*2・3・4・5。診断早期から複数の医療の専門家が関わることがよいという結果だと思います。
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