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特集 異種移植の現状と展望
アラバマ大学・Cooperグループの異種移植研究
Xenotransplantation research in Dr. Cooper’s group at University of Alabama at Birmingham(UAB)
岩瀬 勇人
1
,
山本 貴之
1
,
原 秀孝
1
,
David K. C. Cooper
1
Hayato IWASE
1
,
Takayuki YAMAMOTO
1
,
Hidetaka HARA
1
,
David K. C. COOPER
1
1アラバマ(バーミングハム)大学外科(移植外科,異種移植プログラム)
キーワード:
異種移植
,
遺伝子組換えブタ
,
臨床応用
Keyword:
異種移植
,
遺伝子組換えブタ
,
臨床応用
pp.255-258
発行日 2022年10月22日
Published Date 2022/10/22
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28304255
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慢性的なドナー不足は臓器移植における最大の問題であり,それを解決する先端医療のひとつである異種移植は,近年めざましい進歩している.異種移植ドナーとして最適であり,多様な遺伝子改変ブタの作製技術の向上,先進的な免疫抑制療法(costimulation blockade)や抗炎症療法併用など戦略により,抗Gal,nonGal抗体,補体活性,凝固亢進を制御し,前臨床研究の大動物実験で,ライフサポート心移植では8カ月以上,腎移植では1年以上の生着が達成されている.また2022年に米国で,10種類の遺伝子改変ブタ心臓の末期心臓病患者への移植が行われた.このように,世界では異種移植の臨床応用が着実に進められている.
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