特集 息苦しい療養者のQOLを高める 包括的呼吸リハビリテーション
—【実践報告】—在宅療養におけるハイフローセラピーの取り組み
新 智美
1
,
新 謙一
1
1草加内科呼吸ケアクリニック
pp.394-399
発行日 2017年5月15日
Published Date 2017/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200699
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酸素療法には低流量システムと高流量システムがあり、いままで高流量システムはすべてマスクタイプのものでした。近年、鼻カニュラを用いた高流量システムとしてハイフローセラピー(p.400)が急性期病院で広まり、2016年の診療報酬改定において入院中の患者さんにのみ保険算定がつきました。
現在、ハイフローセラピーは急性呼吸不全などで救急搬送されてきた患者さんの呼吸管理に、多くの急性期病院で利用されています。従来、呼吸管理の方法としては、気管挿管からNPPVの利用が主流になっていましたが、さらにマスクの違和感や圧迫感のない鼻カニュラを用いるハイフローセラピーの利点が多くの医師に実感され、ブームのように普及している感があります。
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