訪問ほっとらいん
在宅看護研究センター設立30周年記念会に参加して—メッセンジャーナースにかける思い
林田 秀治
pp.568-569
発行日 2016年7月15日
Published Date 2016/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200496
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看護師による在宅看護の起業から30年
在宅看護研究センター(村松静子代表)が設立30年を迎え、その記念会および交流会が5月8日、東京のアルカディア市ヶ谷(私学会館)で開かれた。看護職をはじめ介護職、医師、在宅療養者家族、友人(応援者)、報道・出版関係者など159人が参加。そのなかには現厚生労働省元看護課長の清水嘉与子氏(1999〜2000年、環境庁長官)、同・野村陽子氏(現京都橘大学教授)の顔もあり、小規模ながらも、当センターが看護行政に少なからぬ影響を及ぼしてきたことがうかがわれた。
在宅看護研究センターが発足したのは1986年。日赤医療センターに新設されたICUに看護師長として抜擢され多忙をきわめていた村松氏が、ある患者家族からの「助けてください」の声に応え、志を同じくする後輩看護師とともに始めた在宅看護ボランティア活動が基点になっている。その活動を後押ししたのが作家の遠藤周作氏。「ボランティアで続けるのは無理。これからはもっと必要になる。会社を設立して事業化すれば」の一言とともに、その実現にも手を貸してくれた。
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