特集 人材育成をネットワーク化する
―【実践事例❶現場・大学・業界団体の連携】―「きらきら訪問ナース研究会」発足
山田 雅子
1
,
佐藤 直子
1
1聖路加国際大学看護学部
pp.704-706
発行日 2014年9月15日
Published Date 2014/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102885
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免許取り立ての看護師が、訪問看護をすることは無謀なのか。私(山田)は在宅ケアの仕事に関わってそろそろ30年になるが、「訪問看護の担い手が不足している」「募集しても応募がない」という声を聞くたびに、なぜ新卒ではだめなのかと胸のなかで問い続けていたように思う。自分自身が病棟看護の経験なく、訪問という形態から看護のキャリアを積んできたからだ。
これまで、訪問看護事業所管理者向けの研修会などで、新卒看護師の雇用も選択肢としてあるのではないかという投げかけをしても、「それは無理」「即戦力でないと」という声が間髪を入れず返ってきた。しかし、近ごろ様子が変わってきたと感じている。「本当に新卒ではだめなのでしょうか。『3~5年の病棟勤務経験が必要』といっているが、その経験があっても訪問看護の仕事が続けられない看護師は多いのではありませんか」と再度尋ねてみると、立ち止まって考え始める看護師が増えてきたのである。
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