特集 訪問看護の胃ろうケア―迷いながらも寄り添って
家族が決めたからこそ守られた「尊厳」
辻原 めぐみ
1
1紀南病院
pp.848-850
発行日 2013年10月15日
Published Date 2013/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102617
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胃ろうを必要とする患者やその家族が抱える課題について、多方面で議論されるようになった。
たとえばNHKのドキュメンタリー番組「ETV特集 食べなくても生きられる――胃ろうの功と罪」(2010年7月25日放送)では、胃ろうを造設する過程における家族の揺れ動く思いが取り上げられていた。実際、胃ろう造設をめぐる介護者の負担は免れないし、介護環境とは別に本人の尊厳に関わる倫理的問題もあり、私自身、数多くの課題が残されていると感じている。
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