特集 高齢者虐待を防止する―そのとき医療・介護にできること
―【事例報告❶】脳血管性・男性・軽度の虐待―BPSDが家族関係を悪化させ「ネグレクト」「心理的虐待」に至った事例―訪問看護師の立場から
日野 和子
1
,
手嶋 真由美
1
,
多田 功文
1
,
片倉 扶美子
1
1スター訪問看護ステーション
pp.456-459
発行日 2013年6月15日
Published Date 2013/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102519
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スター訪問看護ステーション(以下、当ステーション)はスターコミニティ有限会社の一事業者であり、居宅介護支援、訪問介護、福祉用具貸与と在宅生活全般にわたるサービスを一体的に提供している。なかでも当ステーションは、看護師11名(常勤換算6.5名)、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士10名(常勤換算4.2名)のスタッフで、利用者約110名・約700件/月(介護保険8割・医療保険2割、看護6割・リハビリ4割)の訪問を行なっている。
「精神疾患」が国民の5大疾病のひとつとなり、訪問看護師も精神疾患をもつ利用者に出会う機会が増えると考えられる。とりわけ、わが国は超高齢社会に突入し、認知症患者が激増している。しかし認知症の人に適切な医療・介護を提供できず、BPSDが家族関係を悪化させることも稀ではない。
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