特集 「帰って来られる地域」をつくろう がん患者さんの退院支援・外来治療支援
―【実践報告❷】―「退院後」にこそ病院との連携を深めよう―在宅療養中も途切れることのない連携の必要
濵本 千春
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1YMCA訪問看護ステーション「ピース」
pp.297-302
発行日 2012年4月15日
Published Date 2012/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102163
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当ステーションは、地域での全人的なケアをめざし、なかでも在宅ホスピスへの取り組みに力を入れている。利用者はがん患者に限らないが、その割合は多く、月平均利用者数80~90名のうち、およそ5割をがん患者が占める。その結果として、昨年は40名ほどを在宅で看取った。
少なからずその在宅療養支援を行なうなかで痛感するのは、それに対応するための病院との連携体制がまだまだ整っていないことである。そのため、退院自体がままならなかったり、たとえ在宅に移行できても、その後にさまざまな問題が起こることもある。それらの問題を解決するために、「退院後」にこそ、病院との連携が重要になることも多い。
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