特別記事
患者の安全と介護者の負担軽減のために―気管カニューレからの喀痰の自動吸引システムの導入が可能に
山本 真
1
1大分協和病院
pp.544-547
発行日 2010年7月15日
Published Date 2010/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101646
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ついに薬事承認された気管カニューレ
1990年の保険収載以来,わが国では多くの神経難病患者に対して在宅人工呼吸管理が実施されてきた。また,人工呼吸器を用いずとも,気管切開のみの患者も多い。これら患者のケアに対し,在宅現場で責任をもってマネージメントができるのは,実は医師ではなく,看護師,それも訪問看護師である。
これらの患者のケアにおいて,気管カニューレからの喀痰吸引は非常に重要な課題といえる。病院内であるならば,常時看護師が勤務しているため,喀痰吸引は問題にはなりにくい。なるとしたら,個別の病室にいる患者の状態の把握や,院内感染等の問題であろう。
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