特集 療養通所介護を切り拓く
療養通所介護の新たな可能性―観光地ならではの実践
松木 満里子
1,2
1Accommo. Care Service株式会社
2前横浜市青葉区メディカルセンター
pp.848-851
発行日 2009年10月15日
Published Date 2009/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101444
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
医療依存度が高いために,一般のデイサービスやショートステイを利用できない人たちをお預かりする事業を始めたい。そう考えた5年前,当時在職していた横浜市青葉区メディカルセンター訪問看護ステーションの移転計画に通所事業を加えていただき,青葉区医師会員の賛同のもと準備を始めました。時代のニーズを感じていたのは私だけにとどまらず,全国に同じような考えですでに事業を開始している人たちがいました。これらの実績が平成18年4月に「療養通所介護」として結実していったのです。
横浜市青葉区メディカルセンターの建築にあたっては,地主さんのご理解により,私のこだわりであった間接照明(寝たきりのとき,蛍光灯はとても眩しい:写真1)・外から室内は見えないが室内からは空が見える・天井に余分なものをなくすことでスクリーン代わりに使用できる・室内をベッドで縦横無尽に動ける広さを確保する・羞恥心を配慮した処置室・機械浴槽と浴室内リフト・送迎時雨天でも濡れないための雨除け(写真2),など細部にわたって工夫が施されました。
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.