連載 訪問看護 時事刻々
今月の話題 療養継続看護
石田 昌宏
pp.837
発行日 2008年10月15日
Published Date 2008/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101176
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来年の介護報酬改定に向けて,訪問看護関係団体が行動を始めている。日本看護協会,日本訪問看護振興財団,全国訪問看護事業協会の3団体は7月7日に共同で改定要望を行なった。共同で行なうのは初めてであり,次回改定に向けた訪問看護の意気込みを感じる。その背景には,訪問看護の伸び悩みがある。
要介護(支援)認定者は約450万人いるが,そのうち訪問看護の利用者はわずか28万人。2000(平成12)年の介護保険スタート時点と比べてみると,認定者は2倍に増えているのに,訪問看護の利用者は20万人からわずか40%しか増えていない。訪問看護ステーション数も伸び悩み,最近は閉鎖するところも目立つ。常勤換算看護職員1人あたりの延べ利用者数は増えているにもかかわらず,1事業所当たりの看護職員数が増加していないというデータもある。訪問看護師1人ひとりの負担が増えている。
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