編集後記

●よく晴れた9月の休日，認知症に関するいくつかの会で。「昨日の夕食は何を食べましたか？」「自宅の電話番号を後ろから言えますか？」「認知症になってもすぐには施設に入れません」「老後の資金は十分貯えておきましょう」。「認知症にだけはなりたくないと思う人？」という問いかけもありました。知識を得たいと講演会に来たのですが，だんだん不安になってきたのも事実です。正しく知り，互いに支援者となって年を重ねていきたい。地域に頼りになる訪問看護ステーションがあればできると思います。…伊藤N

●特別記事の伊藤雅治さんへのインタビューでは，老人保健法改正当時の状況を聞き，老人訪問看護ステーション制度誕生までの流れの一端を知ることができました。お話の中には本誌の連載「訪問看護のパイオニアたち」に今月登場した村松静子さんや昨年9月号の新津ふみ子さんのお名前も出てきます。そして2006年4月の報酬改定に触れての「これで現場が動かないとしたら，どうにもならない」との言葉は，訪問看護にとっていまが正念場であることを感じさせるものでした。…伊藤M