特集 職業としてのケアマネジャー
介護保険制度の要としての介護支援専門員―その役割を果たすための課題と期待
遠藤 征也
1
1厚生労働省老健局振興課
pp.1099-1104
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100758
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はじめに
介護保険制度が発足して6年が経過し,介護認定を受けた者は約432万人余,全体の利用者数も約342万人余と当初の約2.3倍に増加し,在宅サービスの利用者に至っては約2.7倍に増加した。介護保険制度創設時に懸念されていた「保険あってサービスなし」という事態も,現在では地域差はあるものの概ねサービス事業所は整備され,都市部においてはややもするとサービスの種類によっては供給過剰傾向となっている所も見受けられる。
一方,介護支援専門員の受講試験合格者数は今や37万人となり,介護保険制度の中核を担うキーパーソンとしての存在は着実に国民の間にも浸透しつつある。
本稿でははじめに制度創設時を振り返りつつ今回の制度改正について述べ,次に介護支援専門員の現状と課題,そして期待することについて,私見を交えて述べる。
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