実践報告
訪問リハにおけるナラティブ・アプローチの応用―抑うつ症状が認められた利用者への支援経験
松村 剛志
1
,
有村 香織
1
1訪問看護ステーションホームケア千歳烏山
pp.870-876
発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100343
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身体障害を持つ利用者には,抑うつやそれに伴う諸症状(以下,抑うつ症状)といった精神障害の合併が多いといわれている1)。当事業所においても,2005(平成17)年3月から10月までの間に,理学療法士による「訪問看護7」(訪問リハビリテーション;以下,訪問リハ)を利用した69名中9名が,抑うつに対する各種の薬物療法を受けていた。
今回,発症から約1年を経過し,抑うつ症状により訪問リハの導入に困難を呈した脳出血左片麻痺の利用者に対して,そのナラティブ(語り)の変化を汲み取るとともに,語られたナラティブ(物語)を強化するような介入を行なった。そこで,本利用者への支援経過をナラティブ・アプローチの視点から考察し,報告する。
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