特別記事
患者中心のベッドコントロール―大学病院における効果的な病床管理の実際
小島 恭子
1
1北里大学病院看護部
pp.36-42
発行日 2000年1月10日
Published Date 2000/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901076
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はじめに
病床管理は,患者に安全で質の高いケアを提供する看護管理者の重要な仕事の1つである。患者の立場を尊重して病床管理を進めることが求められるが,病床管理業務を進めるにあたっては,病院全体の診療体制,地域連携病院,関連施設などを包括した検討が進められなければならない。病院内においては,病院全体で協議できる体制がシステムとして機能することが不可欠である。病床管理に関する看護管理業務もそれらと連携しつつ進められるものであると考える。
当院では,1995(平成7)年より患者中心の病床管理をめざし,病院長の諮問機関として「北里大学病院ベッドコントロール協議委員会」を組織化し,病院の病床管理運営に関する問題について協議できる体制を作り,4年間活動を進めてきた。「ベッドコントロール協議委員会」は,各診療科のコントロールの権限を超えた委員会として位置づけられ,病床管理運営を検討し推進する上で重要な役割を果たしている。委員会の活動状況とベッドコントロール協議委員会設置後の成果(何がどう変わったか)について報告を行ないたい。
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