特集 看護職をいかす組織―鳥取市立病院の看護
勤務表のつくり方―婦長とメンバーの責任範囲を明確にした2段階方式
中村 節枝
1
,
露木 卓子
1
1鳥取市立病院
pp.375-378
発行日 1998年5月10日
Published Date 1998/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900822
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休み希望に埋もれて
1990年,婦長研修で取り上げたい課題をKJ法にまとめたところ12項目あり,そのトップは勤務表作成についてであった.
当時の勤務表は,個人の希望を最初に記入し,それを主体にして作成していた.そのため,誰かにしわ寄せがあっても,希望を出した当人にはそれが感じられなかった.また,しわ寄せのかかったメンバーにも負担を感じさせず,かつ業務に支障を来さないように,婦長のテクニックで隠していた.つまり,すべての責任を婦長が担い,婦長の裁量に任されていたのである.
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