特集 がん患者への意思決定支援の質を高める 診断時から終末期までを支える組織的取り組み
病院あげての意思決定支援推進プロジェクト—医療者が困難を感じるポイントとは
大谷 弘行
1
,
安部 陽子
2
1九州がんセンター緩和治療科
2九州がんセンター看護部
pp.134-138
発行日 2015年2月10日
Published Date 2015/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200120
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がんの治療方法が高度化・多様化する中で,全身状態が悪化した段階になってもなお患者・家族は積極的治療への望みを持ち続けることから,医療者は意思決定支援に困難さと苦悩を抱えている。このような中,九州がんセンターでは,院内に「意思決定支援推進プロジェクトチーム」を立ち上げ,医療者が共通認識を持てるような教育支援や,患者が医療者に価値観を伝えるためのツール作成に取り組んできた。本稿では,一連の取り組みのこれまでの成果を報告する。
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