連載 ビジョナリーホスピタル――将来の医療を見据えて・8
[座談会]医療法人財団慈生会野村病院 住民のニーズを医療化した「総合診療」―地域医療推進に“野村ならではの役割”を担う
野村 幸史
1
,
瀬下 律子
1
,
家崎 芳恵
2,3
1医療法人財団慈生会・野村病院
2野村訪問看護ステーション
3野村病院地域包括支援センター
pp.775-781
発行日 2010年8月10日
Published Date 2010/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101834
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東京23区と多摩地域の境界にあって,都市の便利さと緑豊かな自然が調和する三鷹市に立地する野村病院(117床)は,地域医療を志向する都市型の中小病院だ。1952(昭和27)年設立の同院は,戦後サラリーマンの住宅地として発展した三鷹市と軌を一に歩んできた。
同院の医療圏である三鷹・武蔵野地区の住民は比較的経済的余裕がある層が多いといわれるが,社会を長年担ってきた人々が高齢化し始めたことを受け,同院では「予防医療と高齢患者の生活を支える地域医療」という方針を前面に打ち出している。
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