連載 やじうま宮子の看護管理な日々――看護師長でいこう!・21
スタッフへのお薦め本は『自虐の詩』なのです
宮子 あずさ
1
1東京厚生年金病院
pp.1104-1105
発行日 2007年12月10日
Published Date 2007/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101099
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「自虐の詩」をご存じですか?
この秋話題の映画「自虐の詩」をご存じですか?映画の主演は中谷美紀と阿部寛。原作は業田良家による4コマ漫画作品で,私は竹書房から出ている文庫版で7,8年前に読みました。この文庫版は,1985~1990年にかけて週刊宝石に連載された作品を再構成したもの。呉智英が何かの本で書いているのを読んで気になり,読んでみたのがきっかけでした。
ストーリーはいたって単純。純朴な薄幸の女性と粗暴なヒモの物語です。しばしば男はちゃぶ台をひっくり返し,女はそれに堪え忍ぶ。フェミニストの宮子には一見許せないシチュエーションなのですが,それが気にならないのは,性別や人物設定を超えた普遍性を感じるからでしょう。
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