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—糖尿病患者教育の研究と実践を結ぶ—日本糖尿病教育・看護学会の成り立ちと展望
河口 てる子
pp.346-347
発行日 1997年8月15日
Published Date 1997/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900411
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学会設立の経過
日本糖尿病教育・看護学会の設立は,1996年2月に「糖尿病療養指導士」認定制度の準備が進められつつあるなか,それに期待と不安を持つ有志が集まったことに始まる。その不安とは,「糖尿病療養指導士」の認定制度を検討する日本糖尿病学会と日本糖尿病協会の委員に,該当職種の看護婦・栄養士があまりに少ないことによるものであった。該当職種から意見を出そうにも,糖尿病の治療は医師が中心であり,私たちには患者教育といっても研究蓄積があるわけでもなく,また研究者のネットワークもなかったため,ただ悔しく眺めているほかなかった。このような状況であったため,看護婦を中心に賛同者があっという間に集まり,糖尿病教育に関する学会「日本糖尿病教育・看護学会」が1996年10月に設立されたのである。
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