特集 地元創成看護学の可能性—地元から看護学を創るために
「地元創成」に向けた看護系大学の取り組み
—【名桜大学】—新型コロナウイルス・パンデミックにおける看護系大学教員の活動
松下 聖子
1
1名桜大学人間健康学部看護学科
pp.483-488
発行日 2022年10月15日
Published Date 2022/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681202028
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はじめに
2020年2月3日,横浜港に寄港したクルーズ船内で新型コロナウイルスの感染が確認され(厚生労働省),世界中で感染が拡大していく中,緊急事態宣言の発令・活動自粛・複数回の予防接種の実施・マスク着用と3密回避の日常生活・ウイルスの変異に伴う感染拡大等,この3年間で私たちの生活は変化を余儀なくされてきた。大学においても,オンライン授業の導入に加え,沖縄県や名護市の新型コロナウイルス感染拡大防止への応援要請を受け,医療職の免許をもつ教員は,その要請に可能な限り対応し続けている。具体的には,
①新型コロナウイルスワクチンの集団接種会場における問診業務,②新型コロナウイルスワクチン職域接種会場としての対応,③入院待機ステーションでの業務,④保健所での疫学調査や感染者等に対する就業制限指導の電話対応等である。
今回,沖縄県および名護市の要請を受け,新型コロナウイルスワクチン接種における業務や,保健所での疫学調査および電話対応を経験した。その現状と課題を明らかにする。さらに,沖縄県北部の地理的,文化的特徴や医療状況に応じた地域住民の健康生活に寄与するための地域連携について考察する。
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