焦点 続・Instrument Developmentの研究
解説
心理学におけるInstrumentについて
藤原 喜悦
1
1東京学芸大学教育学部(教育心理学)
pp.198-204
発行日 1984年7月15日
Published Date 1984/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200796
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人間理解を目指す心理学は,その方法を精力的に研究開発してきたが,物理学などの分野とは異なり,心理学でとらえようとするものは,直接的に観察できる場合は少なく,多くは,一定の刺激を与えて,それに対する反応をとらえ,この刺激と反応との関係に着目して,その背後に存在するものを推定する仕組になっている。
たとえば,知能でも性格でも,それはあくまで刺激に対する反応を通じて,その背後に存在し機能していると考えざるをえないものである。
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