焦点 研究計画と必要文献
研究テーマ 面会が患者に及ぼす影響について
テーマが内包している問題点を分析する
高橋 美智
1
1大阪大学医療技術短期大学部看護科
pp.198-203
発行日 1971年7月15日
Published Date 1971/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200245
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はじめに
「面会が患者に及ぼす影響について」というこの研究テーマに対して,「私ならこう研究する」,「私ならばこういう側面から,こういうねらいで,こういう方法を用いて研究を進めてみたい」というようなことが今回の企画のねらいであるから検討してみてはどうかとのことである。もちろん企画の段階では私自身は参画していないのである。
研究を始める場合,自分自身がすでにはっきりとテーマを取り上げた動機を持ち,また研究結果を自分の仕事の場でこのように利用していきたいといった明確な目的を持っているケースもあるし,ときにはこんなテーマで研究を進めてみたらといった他人からのアイディア提供によって,なんとはない興味にさそわれて取り組むこともありうるのであろう。前者と後者ではいくぶん研究計画の立案および研究の進め方も異なってくると思うが,今回私は後者の立場から研究計画の立案と研究の進め方を考えてみたい。
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