研究者とともに GROUP DISCUSSION
「Y町における結核患者の二次感染の検討」をめぐって
重松 逸造
1
,
池田 あき
2
,
大田 妙子
3
,
芦川 元子
4
,
川村 佐和子
5
1国立公衆衛生院疫学部
2結核予防会結核研究所
3川崎市中原保健所
4静岡県清水保健所
5東大医学部保健学科疫学教室
pp.338-349
発行日 1969年10月15日
Published Date 1969/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200157
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司会者のことば
結核は定期的に全国規模の実態調査が行なわれ,その大要を把握することはできる。しかし罹病率はわかっても罹患率はわからないし,発生の分布(このレポートにあるような集積など)もわからない,など各地域の問題にまで深い分析はできない。細かい分析は残されたままである。
各地域の問題を最もよく知っているのはその地域担当の保健婦であろう。今回のレポートはここにスタートして,地域から受ける"感じ"を客観的に表わし,問題提起している。レポーターも述べているように,他地域との比較によって,地域ごとの差や類似を明らかにできれば,さらに深い分析が加えられたであろう。
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