特集 看護学において若手研究者をどう育てるか?(I)
扉
吉沢 豊予子
1
1東北大学大学院医学系研究科
pp.4-5
発行日 2014年2月15日
Published Date 2014/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100864
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わが国の科学を発展させ,豊かな未来社会を創造,想像しようとするとき,最も重要なことは若手研究者の活発化であり,研究者養成に力を注ぐことである。このことが言われてから,すでに久しい。卓越した研究者の養成は,にわかにできるものではなく,初・中等学校教育の段階から始まっている。さらに,大学院教育を修了し,博士号取得後に研究者として独立して研究ができるようなあらゆる研究環境を整えることが大切であるとし,さまざまな環境づくり〔経済性(生活面・研究面の保証),流動性(海外国内問わず),ネットワークづくり〕が行なわれてきた。そして進行中である。
看護は学問か? 研究に値するか? このような問いかけをする者は,さすがにいないであろう。いまや,看護学がライフサイエンスの一部を担い,そして新しくケアサイエンスを構築し,それを牽引する役をとろうとしている学問である。看護学においても卓越した若手研究者養成が必須の課題と考えるのは,当然のことといえるであろう。
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