連載 Words, words, words.─研究と言語─質的研究のために・words 11
言語学のなりたち A Short History of Linguistic Thought
江藤 裕之
1
1東北大学大学院国際文化研究科
pp.630-637
発行日 2013年10月15日
Published Date 2013/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100843
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前稿までは「言語とは何か」という問いかけを考えてみた。今回は,少し視点を変えて,「『言語とは何か』がどのように考えられてきたか」,つまり,言語がどのように研究されてきたのかを見ていきたい。言語についての考察の歴史を概観することで,人々がことばというものに対してどのような関心を抱いてきたのかを考えてみよう。
昨年,本誌の特集(45巻3号)で「言語学と質的看護研究」という小論を載せていただいた(江藤,2012)。質的研究におけることばやことばの研究の意味について書いたので,あわせてお読みいただけると幸いである。本稿とはテーマ的に異なるが,少し重なる部分があることもご容赦いただきたい。
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