焦点 Good Nurse研究にみる 東アジア国際共同研究の意義・方法論・成果
扉
小西 恵美子
1,2,3
1佐久大学看護学部
2長野県看護大学
3Good Nurse研究プロジェクト
pp.634-635
発行日 2011年12月15日
Published Date 2011/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100592
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いま,東アジアの看護研究者とわが国の看護研究者とのつながりが深まっている。しかし,2003(平成15)年10月に,長野県看護大学で異文化看護国際研究集会「新しい風:アジア・太平洋地域の看護学国際協力」註を開催したころは,この地域の交流や共同研究はいまほど活発ではなかった。
東アジア地域との連携の重要性を指摘されたのは,当時長野県看護大学の教授であったAnne J. Davis博士(現長野県看護大学,University of California,San Francisco名誉教授)である。西洋の看護研究者であるDavis先生は,日本の歴史や文化を常に謙虚な姿勢で尊敬し,その知識は日本人である私たちよりも豊かなほどだった。いつも言っておられたのは,「東アジアから世界への看護の知の発信がまだ少ない。しかしこの地域には儒教の長い歴史とその影響を色濃くもつ豊かな文化があり,それを発信することは世界の看護をもっと豊かにするのではないか」ということだった。上述の国際研究集会は,Davis先生の側面支援で実現した。本焦点で紹介するGood Nurse研究は,その研究集会での看護倫理グループのミーティングから生まれたものである。
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