焦点 看護研究における倫理を再考する
扉
勝原 裕美子
1
1聖隷浜松病院
pp.410
発行日 2007年8月15日
Published Date 2007/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100256
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ここ10年来,看護研究を計画・実施する際に,研究協力者に対する倫理的配慮がなされているかどうかが厳しく問われるようになった。日本看護協会では「看護研究における倫理指針」を出し,諸機関では研究倫理委員会が開催されている。また,各学会では,倫理的配慮が十分であるかどうかを査読基準として明文化するようになったため,研究機関に所属する看護研究者のみならず,臨床で研究を行なう看護者たちも“研究倫理”に対して極めて敏感になっている。
このような流れの中,日本看護科学学会では,1994(平成6)年から看護学研究における倫理的課題について先駆的に取り組んできた。看護倫理検討委員会(第7期)では,「看護学研究における倫理審査体制に関するガイドライン」(http://plaza.umin.ac.jp/~jans/naiyo/pdf/2005_workshop.pdf)を作成し,審査体制の標準的なあり方を示している。
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