連載 未来の助産師を育てています わたしたちの教育現場・70
東京大学大学院医学系研究科 健康科学・看護学専攻 母性看護学・助産学分野
pp.108-111
発行日 2022年2月25日
Published Date 2022/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665201977
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沿革・理念
東京大学における助産師教育は,1890(明治23)年に日本初の大学附属の産婆養成所が設立されたことに始まり,1956年に設立された東京大学医学部附属助産婦学校からは,2600名余りの助産分野のリーダーが輩出されました。2002年に110余年の歴史を持つ助産婦学校が閉校したことに伴い,2005年度より医学部健康科学・看護学科(現 健康総合科学科)学士課程で助産学教育課程が開講され,2006年3月には初めての修了者が誕生しました。
その後,時代の要請に応えるために,助産師教育を学士課程から修士課程へ移行させることが課題となり,約2年にわたる学内での検討を経たのち,2014年4月より修士課程における助産師教育を開始しました。助産のプロフェッショナリズムと卓越した学識,高度な独創的研究能力と豊かな人間性を備えた国際的リーダーに必要な能力を身につけた人材の育成を目標としています。毎年,助産師教育コースを選択する優秀な学生が入学しています。修了生は臨床で助産師として活躍することに加えて,臨床経験を経た後に大学院博士課程に進学し,研究者を目指すキャリアパスもできています。
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