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10周年記念「お産カンファレンス」を終えて
日隈 ふみ子
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1佛教大学保健医療技術学部看護学科
pp.310-311
発行日 2015年4月25日
Published Date 2015/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665200173
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お産と助産師を再考する
2004年に第1回正常出産カンファレンスを開催して以来,早10年が経った。当時,女性に寄り添うことを第一義とする助産師として,医療化するお産とルチーンワークとなっている業務に危機感をもっていた。「本来の出産」がどのようなものか,病院のなかに長くいることによって,わからなくなってきている私たち助産師。「本来の出産」=「正常出産」なのか,そもそも「本来の出産」とは?「正常出産」とは? 助産師は何を探求すべき? 磨くべき技術とは? 私たち助産師はこれらを真剣に問い直さなければならない。そして,その答えは「今もなお,私たちのロールモデルである開業助産師さんにあり!」と考えた。
そこで,第1回のテーマは,助産文化と「正常産」とした。演者は英国のNormal Birth Conference主宰者であるSoo Downe氏を筆頭に,開業助産師の大御所ともいえる瀧澤和子氏,神谷整子氏,大谷タカ子氏,矢島床子氏と新生児科医師の北島博之氏であった。
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