連載 女性骨盤底再入門 いま知っておきたいこと・10
産褥期骨盤底ケアにおける助産師の役割
中田 真木
1
1三井記念病院産婦人科
pp.780-784
発行日 2012年9月25日
Published Date 2012/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102282
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はじめに
分娩が済んで身2つになると,女性は赤ちゃんの世話と授乳に追われ,身体を休める間もなく動き回るようになります。近ごろは入院期間が短縮されており,ふつうの病院分娩でも,入院中には速足で初期育児と母乳関係のことを習う時間しかありません。分娩後の日程はたいへん慌ただしく,褥婦さんはそそくさと退院していってしまいますが,必要に応じて骨盤底復古促進の方策も取り入れたいものです。
産褥期の骨盤底ケアについては,第6回(2012年4月号)で排尿に関する内容を書きました。今回は,産褥期の骨盤底の養生について全体的におさらいし,サポートする助産師の役割を確認しましょう。
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