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『チームで支える母乳育児―「赤ちゃんにやさしい病院」の取り組み』
小松 佐紀
1
1総合母子保健センター愛育病院
pp.359
発行日 2012年4月25日
Published Date 2012/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102165
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「母乳育児の利点とその意義」は誰もが知っている。妊娠中の母親も母乳で育てたいと思い,周産期にかかわる助産師・看護師・新生児科医師・産科医師も「できるものならば母乳育児をサポートしたい」と考え,何らかの支援を行なっている。しかし,現実の生後1か月の母乳栄養率は50%以下である。「何が足りないのか」自問自答し,母親へのサポート方法を模索し「組織の長や院内スタッフの理解を得,意思疎通を図るにはどうしたらよいか」など,孤軍奮闘している現実に限界を感じている医療者は多い。母乳育児を進めるにあたり,病院・地域・行政を巻き込んだ全国規模のチームとしての取り組みが必要であり,渇望されている。
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