特集 集まれ!元気印助産師
グループ経営による松山助産院の実情について
武智 三悦
1
1松山助産院
pp.32-34
発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100009
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なつかしいたたずまい
「なんか,なつかしい感じがする。実家に帰ってきたみたい……」と来客者によく言われる。確かにこの助産院はそんな雰囲気がする。それはこの古さのせいかもしれない。この建物も築41年になり,風が強い時などはその歴史の長さを知らせてくれる。そして,この古さは落ち着きに似ていて,愛着さえ湧いてくる。特に用事が無いのに立ち寄ったりしてリラックスしにくる。そんな私たちの助産院について紹介したい。
院内のようす
私が松山助産院に初めて来たのは19年前,助産師学生だったころだ。初めての助産院の印象はあまり良いものではなかった。それから助産院に行くことはなく,日々の病院の仕事に追われ15年が経ってしまった。そして2度目に助産院を訪れたのは,平成13年度日本助産師会開業助産師長期研修で,出身の地域で研修する時だった。それまでは助産院が活動していることさえも知らなかった。3年前は月に0~2例の出産件数で,まだ分娩台での仰臥位のみの分娩だった。
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