活動報告
青森県南部町における保健師人材育成の取り組み—2019(令和元)年度からの2年間の取り組み
藤嶋 聡子
1
,
古川 照美
2
1青森県南部町健康こども課
2青森県立保健大学健康科学部看護学科
pp.68-78
発行日 2023年2月10日
Published Date 2023/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201917
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はじめに
保健師活動の領域拡大、分散配置が進み、保健師にはより高い専門性が求められていることから、体系的な保健師人材育成の構築が必要とされている。2013(平成25)年の「地域における保健師の保健活動に関する指針」(厚生労働省健康局 健発0419第1号)では保健活動のさらなる推進のために、保健師の現任教育、自己啓発の奨励、人材育成の観点から計画的な人事異動とその他の手段による教育を体系的に実施することとされている。青森県では2019(平成31)年3月に「青森県保健師活動指針」の見直しが行われ、その中で「青森県保健師の標準的なキャリアラダー」が示された。
青森県南部町(以下、本町)では、長年保健師が入職しない時代が続き、町村合併後初めて新任保健師を採用することになった。これを契機に県の指針を参考に、新任保健師はもとより、町保健師全体の人材育成体制の構築と実践に取り組んだので報告する。
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