連載 新宿区保健所における新型コロナウイルス感染症対応の記録・3【最終回】
新宿区各部署の保健師の取り組みと経験から
松浦 美紀
1
1新宿区保健所衛生課
pp.508-514
発行日 2022年12月10日
Published Date 2022/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201896
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最初の緊急事態宣言(2020〔令和2〕年4月7日)以降、新宿区健康部では新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)対策が最優先課題となりました。その後は感染拡大状況に応じて感染予防とBCP(事業継続計画)の両面から、多くの事業の停止と再開、さらに実施方法の工夫を行っていく必要がありました。
庁内の全ての部署の保健師が保健予防課兼務となりCOVID-19の対応にも従事しました。その一方で、予防的観点やハイリスク者支援の観点から、それぞれの部署で取り組んでいる事業や保健師地区活動は、感染予防に配慮しながらも継続していくことが必要でした。また、外出自粛や感染不安などによる新たな健康課題への取り組みも必要でした。そのため、常に今何を最優先すべきか、COVID-19対応と本来業務とのバランスをどのようにとっていくかを、それぞれの現場で模索し続けた3年間であったと思います。
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