連載 ナカイタ発 保健師へのつぶやき・52
市町村がデザインする子育て包括支援—我が事・丸ごとへ
中板 育美
1
1日本看護協会
pp.855
発行日 2017年10月10日
Published Date 2017/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200792
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次世代育成支援対策法に基づく「市町村行動計画」や少子化対策基本法にある「子ども・子育てビジョン」,周産期や小児医療と子どもの福祉を守るための「医療計画」や「障害児福祉計画」,虐待予防などを含めた「健やか親子21(第2次)」のような国民運動計画が,重層かつ相互補完的に整備されています。その運営の参考となる「子育て世代包括支援センター業務ガイドライン」が,「産前・産後サポート事業ガイドライン・産後ケアガイドライン」とともに,8月1日に公表されました。
これらの事業は,子どもとしての尊厳が保され,障害や病気で区分されずに,その子らしい育ちを社会が支える仕組みです。子どもの生きる力が,さらに高齢者も励ますなど,子どもも高齢者も一緒に集えるケアシステムを,志や縁,ボランティア活動なども味方につけ,地域ならではの仕組みとして築き始めている自治体もあります。
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