TOPICS
ドイツとフランスにおける母子の支援と家族政策―母子保健研修旅行での学び
齋藤 益子
1
,
松永 佳子
1
,
宮本 郁子
2
,
大澤 豊子
3
1東邦大学医学部看護学科
2帝京平成大学ヒューマンケア学部看護学科
3千葉県医療技術大学校
pp.458-464
発行日 2010年5月10日
Published Date 2010/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101388
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
筆者らは2009(平成21)年8月16~24日の9日間,ドイツとフランスにおける母子保健研修旅行に行く機会を得た。古城やライン川などの自然の美しさに触れながら,思春期の性行動,性教育,出産・育児,少子化問題,助産師教育などに関する現状と対策を視察し,わが国の母子保健に寄与することを目的としたものである。
研修内容は,ドイツ・ヘッセン州教育文化省学校健康局での教育制度と性教育に関する研修,ヘッセン州の総合病院の視察,フランクフルト市教育委員会での子どもの教育と育児支援に関する研修,さらにバイエルン州のミュンヘン大学病院と付属助産師専門学校における研修と施設見学,最後にフランスのパリで少子化対策と家族政策の実情,産後の新しい取り組みである骨盤底筋へのケアに触れることであった。本稿では両国の母子への支援や少子化対策の現状について紹介する。
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.