特集 健康へのアプローチ
[資料]WHO西太平洋地域事務局主催‘21世紀への保健医療とマンパワー開発—未来に向けた教育の革新’会議における—‘東京宣言’
pp.547-549
発行日 1985年9月25日
Published Date 1985/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908139
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1978年9月12日,WHOの会議が採択した‘2000年までにすべての人々に健康を’という“アルタ・アタ宣言”は,人類史に記憶されるべき画期的な出来事になった.それ以来,少なくとも先進諸国では,医療は病気との闘いからヘルス(健康)へと関心の重点が移行した.西太平洋地域の32か国に限ってみても,かなりの国が,この6年間にその目標の達成に近づいてきている.
従来の医師の役割は,最適な方法で病気を診断し,治療することであった.しかし,これからの医師はヘルスにも目を向けなければならない時代を迎えている.つまり,高度な技術を身につけると同時に,医療サービスを受ける側の利益を配慮することも期待されている.医療保健の指導者であり,地域住民の教育者であることを要請されているわけである.
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