私の発言
医療技術短期大学部の現況と展望—看護学科を中心として
斎藤 秀晁
1
1新潟大学医療技術短期大学部看護学科
pp.393-397
発行日 1979年7月25日
Published Date 1979/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907345
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医療技術短期大学部が国立大学に併設されてから,はや10年を経過した.最初は人阪大学に,次いで九州大学と,おおむね毎年のように設けられて,現在では12校を数えるに至った.一方,短大化されない各種学校は専修学校となり,いずれは短大に昇格させていこうという当局の意向である.そこで,なぜ,このように各種学校を専修学校や短大にする必要があったのかを考えてみたい.
その理由としては,それぞれの学佼が昇格申請を提出する際に,おおむね同じような理由を付しているので,それをみてみよう.すなわち,1)医療の高度化・多様化に伴い,高度の技術者としての看護婦を養成する必要がある,2)そのため,各種学校では得られない多数の専任教員による専門教育および人間形成教育が必要である,3)近代化した医療に即応した技術および実習施設が必要である,4)そのほか看護婦再教育の場であるとか,国際的に通用できる専門教育の必要性など種々の項目を並べることができる.
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