研究
入院小児患者観察の要点
竹田 由子
1
1虎の門病院小児病棟
pp.59-61
発行日 1966年12月1日
Published Date 1966/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905743
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小児はおとなと違って,年令が小さければ小さいほど自分の苦痛や異常を訴えることが出来ない,病状の増悪も恢復も経過が速いという点を認識し,もろもろの様子を敏速で綿密に観察することが望まれます。適確で綿密な観察を行うためには,まづ正常な心身の発育成長についての知識と,疾病の症状についての十分な医学的知識を持つことが必要ですが,同時に現代はマス・コミや,親と子の関係がもたらす心因性疾患が増えておりますから,精神衛生上の問題点にも考えを及ぼし関連性を考えながら観察することが必要になってきております。適確で綿密な観察による資料は,適切な看護を行うための看護計画のもととなるものですから,まづ最初に重要なことであり,看護婦の専門的能力を働かせるところといえます。そこで入院生活をする小児の観察の要点として次のようにまとめてみました。
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