特集 厚生省幹部看護婦(専任教員)講習会
小児看護学—看護の立場から
森 まさ子
1
1日赤女子短期大学
pp.52-55
発行日 1966年11月1日
Published Date 1966/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905727
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A.小児看護学総論
小児看護学は,小児医学という面で非常に多様な発展を遂げつつある学問でもございますので,そういう中での看護ということは,いままでの小児看護という考え方ですと,病気で入院してくるお子さんの症状の特徴を考えながら,その看護ということに比較的とどまっていたように思いますが,むしろ,そういう子どもさんたちがどういう社会に生きていて,正常な発育,発達がそれぞれの時期においてどのようになされてきたかという,小児の特殊性,保健を広く見渡した中で,小児の看護ということを考えませんと,今後考えていかなければならない“総合看護”という立場でものを見ることができないような気がいたします。
そういう点から,むしろ,いままでの小児看護というとらえ方は,小児科学の特徴であります,成長発達から保育だとか,しつけだとか,そういう面にまで深く根づいていただろうか。という問題を多く持つわけでございます。
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