特集 厚生省幹部看護婦(専任教員)講習会
小児看護学—質疑応答および補足説明
今村 栄一
,
森 まさ子
pp.56-60
発行日 1966年11月1日
Published Date 1966/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905728
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症状別看護の原則を
今村 文部省案について私自身の感想を簡単に申し上げますけれども,成人看護につきましては非常に問題があると思うのですけれども,小児の看護につきましては,原則的には賛成したわけです。非常に新しい考え方が入っておりまして,まあ私自身が教育をやっている内容と非常に似ているので,あるいはうちの鈴木婦長が少しサバを読んで発言したのかどうか知りませんけれども,そういう意味においては,根本的には訂正するところは何もなかったと思います。ただ感じとしまして公衆衛生面が非常に入ってきております。これは将来の構想としては,非常にいいわけなんですけれども,ただ現在の看護教育の中でどのくらい取り入れられるかという不安が若干あります。
それから看護を症状別にするか,疾患別にするかということですけれども,これは医学のほうからいいますと,医学が疾患を対象にしましていろいろと発達してきたわけです。それで,そのうちに,たとえば熱が出たということになりますと,そういう症状に対してどうしたらいいかということで,一つの学問ができ上がったわけです。ですから看護の場合も,発足といして疾患別な看護というものがあると思うのです。
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